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SDGsの取り組み
魚の地産地消をめざす「石川の朝とれもん」プロジェクトは、SDGsの目標達成に貢献します。
SDGsとは?
「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」:通称「SDGs」は、17のグローバル目標と169のターゲットからなる、国連の開発目標です。
気候変動や生物多様性、エネルギーなど、持続可能な社会をつくるために世界が一致して取り組むべきビジョンや課題が網羅されています。
取り組みとSDGsの関連
具体的な取り組み
食卓に嬉しく、環境にやさしい消費活動を実現
朝セリにかかる魚は、その日の早朝に石川県内の漁港で獲れたものなので鮮度抜群。地産地消で、新鮮な魚を地元に提供しているだけでなく、長距離輸送され国内外から入荷される魚より食卓に届くまでの排出CO2が少なく済むことから、「フードマイレージ」の削減につながる取り組みとして評価されています。
- 低炭素杯2015 企画・審査委員特別賞受賞
- 2013年度グッドデザイン賞受賞
- いしかわエコデザイン賞2012 金賞受賞
- eco japan cup 2012 環境ビジネス・ベンチャーオープン部門 パートナー・コンテスト JP地域共存ビジネス賞受賞
- 第39回石川県デザイン展 コミュニケーションデザイン部門
- 石川県印刷工業組合理事長賞受賞
県内で獲れた新鮮な魚が、その日のうちに流通します
漁業従事者に働きやすさと安心を
従来、早朝に水揚げされた魚は、3時30分からの「一番セリ」に間に合わないことから翌日出荷となっていました。しかし、8時30分開始の「朝セリ」ができたことで早朝に水揚げされたものでもセリに掛けられるようになったことから、出荷の機会の選択肢が増えたことで、収入増に加えて働き方にも幅ができました。また、朝セリは規格外や少量の魚も受け入れることから、出荷者の安心につながっています。
1つの魚種が、数尾~トン単位で入荷する「朝セリ」の様子
過剰漁獲になりにくい「定置網漁」の魚を多く扱う
「朝セリ」で扱われる魚の多くは、「定置網漁」で漁獲されたもの。定置網漁は、文字通り海中の定まった場所に網を設置し、回遊する魚群を誘い込むことで漁獲します。乱獲をせず過剰漁獲に陥りにくい、継続的な漁業が可能な環境にやさしい漁法と言われています。
過剰漁獲に陥りにくい、定置網漁の様子
地産地消を通じて、地域を元気に
「朝セリ」は石川中央魚市㈱とJFいしかわ、石川県の水産振興を担う両者のパートナーシップにより実現しています。「その日に獲れたおいしさをその日のうちに」をコンセプトに、2008年の開始以来年々取扱高を増やし、地域経済を元気にする取り組みとしてさまざまな効果を挙げています。
▶魚を仕入れる小売店・飲食店側の利便性がUP
石川中央魚市㈱とJFいしかわ両者の休日を補完し合うことで、実質の年間休市日(セリが行われない日)がほとんどなくなり、魚の仕入れが従来よりも容易になりました。(2019年実績:349日)
▶新鮮な魚は、購買にも直結
新鮮なうちに流通できることが評判を呼び、「朝セリ」の取扱高は2010年度からは7億、2011年度以降は10億円規模へ成長。高付加価値の魚は過度な価格低下の防止にもつながり、漁業従事者の収入安定にもつながっています。
▶すべての人にとって、市場をさらに身近なものに
開始時間が早い通常のセリでは難しかったセリの見学も受け入れています。金沢市や石川県とも連携し、観光での訪問から社会科見学まで、年齢・国籍問わず様々な方に開かれた取り組みとなっています。
SDGsデザインの自動販売機を設置しています
株式会社コーシン様とのコラボレーションにより、朝とれもんプロジェクトで掲げているSDGsの目標をあしらった、ラッピング自動販売機を金沢市中央卸売市場水産本館2階に設置しました。
そして、石川の海岸線保護に役立ててもらうことを目的とし、売上の一部は「クリーン・ビーチいしかわ」へ寄付されます。この活動は「14海の豊かさを守ろう」にも貢献します。
石川の海岸線583キロをきれいにする海岸愛護運動を行っており、身近にできる環境保護策として1995年(平成7年)から開始されました。
また、ラジオ放送を通じて海岸清掃の呼びかけや広報、漂流物展、学生クリーン・ビーチいしかわ大作戦、いしかわ漁民の森づくりなども実施しています。
2019年の海岸清掃参加者は80,912人、444トン以上のゴミが収集されました。